発達障害と、仕事と、受験と、時々不登校。生きづらい親子が自分達らしい生き方を見つけるには。

ADHD持ちの私と、程度は違えど同じ特性持ちの娘2人。上手くいかないことばかり、でも楽しく生きていきたい。そんな日々を綴ろうと思います。

一区切り。

娘の大学入試が終わりました。


長いようで短かった、受験生生活。




娘は国公立大学一校、前期日程のみの受験で、後期日程は出願していないので、

泣いても笑っても、一昨日の試験の結果が全てです。


あとは発表を待つのみ、となりました。




完全に、母子で燃え尽き症候群です。

朝から何もせず、1日過ごしました。




新型コロナウイルスの流行がなければ、受験が終わってから行きたい場所や、やりたいことが色々あったようなのですが、

今はひとまず、新生活に向けての身辺整理などを少しずつしながら、過ごすことになりました。



受かっても落ちても、新生活。

高校を卒業しますからね。





3年前、高校受験の時は、良い塾に恵まれ、無事に第一志望の高校に入学しましたが、

大学受験は塾なしの、全てセルフで挑みました。 


娘の高校は放任主義で、進路指導らしいものも本当に僅かであり、進路に関してはすべて自分たちで調べて決断しろといった感じだったので、

(偏差値70を超える高校でも、この程度の指導なのか...だから浪人が多いのかも...とがっかりしましたが)

母親の私が、我が子のプロデューサーとしてできる限りのことはしなければ、と

そんな気持ちでした。




娘は、第一志望の大学は諦めましたが、受験した大学の校風がとても合っているようで、

きちんと気持ちを切り替え、二次試験では実力を十分に発揮できた様です。


試験会場から出てきた娘のやりきった表情、そしてひとこと、『楽しかった!』と笑顔で言ってくれたこと、

それを受けて、本当に力を出し尽くすことができたんだと、これで結果がどうなろうと、悔いはないなと心から思いました。




本当によく頑張ったと思います。






娘の主治医の先生に、受験前に言われた言葉があります。


『お母さんにも娘さん達にも共通することは、できていることが沢山あるにも関わらず、できていないことばかりに目を向けてしまい、鬱になりやすいこと。

ADHDで鬱を合併する人は、たいていこの傾向があります。

でも、皆さん能力が高いので、他の人よりできていることが沢山あるんです。なのに、何故かそこに目を向けられない。

できていないことばかりに目を向けて、自分はダメだダメだ、と自分を責めてばかりになってしまう。

これはとても時間の無駄であって、非効率的。良い結果を生みません。

他の人よりできていることが沢山あるのだから、それを伸ばすことに時間を費やせばいいんです。

不得意な部分にスポットを当てて、それを責めた所で、何も改善しません。

できないことは、ポジティブに諦める潔さも必要。そして、できることを伸ばしてあげたらいい。

お姉ちゃん(長女)は、十分に頑張ることができていた。それは明らかです。


大学は本当に学びたいことを学ぶ場所です。第一志望の大学でなければ学べないわけじゃない。自分の学びたかった分野を学べる大学なら、第一志望以外の大学だって、特に問題ないわけです。出願先を変えたっていいじゃないですか。

長い人生、回り道したっていいし、入学してからやっぱり納得ができなければ、再受験したっていい。

選択肢はいろいろいろあります。まずは目の前のことをやってみて、考えるのはそれからでも遅くない。

自分にもっと自信を持って、お母さんもお姉ちゃんも、頑張ってください。』



そんな言葉を戴いて、目から鱗が落ちたような思いでした。



私は、娘が出願先を変えたこと、娘を信じて最後まで応援してあげられなかったことをずっと後悔していて、心のどこかで引きずったまま、気持ちを切り替えることができていなかったのかもしれません。娘自身はもう前を向いているのにも関わらず。


主治医の先生はそんな私を見抜いて、仰ったのでしょう。




受験期は、とにかく視野が狭くなりがちだと思います。本人も、家族も。

私のような凸凹母は、特にです。

だからこそ、第三者の言葉が、冷静な意見が、必要です。






今度こそ、前向きな気持ちで、娘の合格を信じて待ちたい。





美しい桜が、咲きますように。