後期日程の合格発表と元彼。
最近は次女の様子が大分落ち着いてきたこともあり、長女のことばかり書いてしまいます。
長女には、高校2年の頃から交際している彼がいました。
同じ高校、同じクラス、
そして、娘と彼は同じバンドのメンバーでした。
うちの娘はボーカル、彼はリードギター。
とてもギターの上手な彼でした。
彼は理系、娘は文系で、学部は違えど偶然にも、同じ大学を目指していました。
お互いに得意科目が違うので、教え合ったりしながら、共に頑張ってきたようです。
センター試験が終わり、業者判定では、
彼がA判定、うちの娘はD判定。
娘は、悩んだ末に志望大学変更を選択。
彼は、目標であった第一志望の大学に出願しました。
国公立大学二次試験の少し前、娘から『彼と別れたい』と相談されました。
私は、受験前でお互いナーバスな時期でもあるので、
今は波風を立てずに、試験が終わってからゆっくり考えて、話をすべきだと言いました。
彼はとても繊細な子で、そしてとてもネガティブ思考。
あまり身体も丈夫でなく、心身共に虚弱な子でした。
娘は、そんな彼を支えようと頑張ったようでしたが、あまりのネガティブ思考に、正直疲れてしまったんだそうです。
高校の卒業式の翌日。
娘は彼に別れを告げました。
彼は別れたくないと言ったようですが、娘の意志は堅く、彼も承諾したようです。
娘は、ようやく肩の荷が下りた、ホッとしたと言いました。
ここまであなたに精神的な負担をかける彼とは、決してフェアな関係じゃないし、いい恋愛とは言えないよ。
あなたの選択は、お互いにとって良い選択だったと思うよ。
私はそう言って、娘を労いました。
国公立大学二次試験前期日程の合格発表。
彼の受けた大学は、娘の受けた大学よりも合格発表が1日早く、
午前中のうちに、LINEが来たようでした。
別れてしまったけど、一応、義理があるので、合否の結果は伝えようと思ったそうです。
彼は不合格でした。
A判定からの逆転不合格は、相当なショックを受けているだろうことは私も娘も想像に難くなく、
何と言葉をかけたら良いのか、わからないくらいでした。
彼は後期日程も前期と同じ大学に出願していたので、後期に賭けるが、駄目なら浪人はせずに私立に行く、とのことでした。
そして、娘は合格。
彼には少し残酷でしたが、一応、こちらの結果もLINEで伝えたようです。
その時も、彼はグダグダとネガティブトークを娘に対して始めたようで、娘は耐えられず、
『LINEしている暇があるなら後期の準備に集中してください』と送ってブロックしたそうです。
まったく、男らしくないですね。
先日、後期試験の合格発表があり、
残念ながら彼は不合格だったと、共通の友人から聞いたそうです。
娘が、『たぶんダメだろうと思っていた』と言いました。
実は私もそう思っていました。
受験を左右するのは、最終的にはメンタルです。最後まで諦めずに逆転合格する子は本当にメンタルが強く、自分を信じ抜くことができた子だと思います。
でも、志望大学を変えるということも、本当に勇気がいることであり、志望大学を変えたからとて合格できる保証は何もない。その決断をし、そこから合格を掴み取った子も、強いメンタルがあったからこそできたことなのです。
彼は、とても成績優秀な子だったのに、残念だったのは、自分のネガティブさで不合格を引き寄せてしまったことです。ネガティブ思考は可能を不可能にしてしまう力があり、彼はまんまとその負の力に負けてしまったのではないだろうか、と思いました。
それを娘に話した所、『私もそう思う。』という答えが返ってきました。
娘は、自分のメンタルでは浪人は無理だったし、だからこそ、現役で合格しなければ意味がないと思って頑張った、と言いました。
娘は、自分のメンタルの弱点もきちんと認識できていたのです。
彼が、浪人せず私大に行くと聞いて、他人事ながら、良い選択をしたなと思いました。
彼の体力(精神力も含めて)では、浪人生活はたぶん耐えられないだろうと思うからです。
受験というのは、厳しい判断や選択を求められ、1つのミスも許されず、かつ結果は白か黒かしかなく、本当に残酷です。
でも、それで得られた経験値は、合格であっても不合格であっても、今後生きていく上で、とても大きな糧となります。
本人にとっても、親にとっても、です。
別れてしまったけど、娘の元彼くんにも、素敵な未来が待っていることを心から願っています。
もうすぐ4月。
新しい季節が始まりますね。
不安と楽しみが、混在している今日この頃です。
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