発達障害と、仕事と、受験と、時々不登校。生きづらい親子が自分達らしい生き方を見つけるには。

ADHD持ちの私と、程度は違えど同じ特性持ちの娘2人。上手くいかないことばかり、でも楽しく生きていきたい。そんな日々を綴ろうと思います。

失ったもの<得られたもの

次女のお誕生日が来ました。


まだ小学校低学年で、早生まれでもあることから、同じ歳の子より身体が小さく、童顔なのもあり、とても幼く見える次女。

ADHDゆえ立ち振る舞いに落ち着きがないため、知らない人には 『年長さんくらい?』なんて言われてしまうこともありました。


そんな彼女が、不登校そして精神の不調を経験し、それを乗り越えるという段階に入った今、ここ最近で本当に急激に成長しました。

24時間一緒に居る私ですら、成長ぶりをまざまざと感じるほどです。

久しぶりに会う人からは、『別人のようにお姉さんになったね!』なんて言われてしまいます。


まず、立ち振る舞いや口調、考え方が急激に落ち着きました。

また、一時期頻繁に言っていた『死にたい』をほとんど言わなくなりました。

笑顔も、だいぶ増えました。

ここ最近、お友達と遊ぶ機会が格段に増えました。

彼女の心が、それに対応できるほどに回復してきたことが一番ですが、

大好きなお友達と遊ぶことは、それ自体が回復の手助けになっていると、しみじみ感じています。

次女自身が、学校へ行けなくてもお友達と遊んでいいんだということ、学校とは関係なくお友達と遊ぶことは楽しいということを、ようやく認識できたようです。




次女の心は、確実に回復へ向かっています。


心の傷は、彼女を無理に成長させるきっかけになってしまったようで、少し淋しい気もしますが、

人の痛みや苦しみが以前よりきちんとわかる子になったと思います。

そして確実に、強くなったと思います。


この経験は、これからの人生において、きっと彼女の財産になるでしょう。






ちなみに、凸凹母の私も、一つ歳をとってしまいました。


子供たちと少しでも長く、楽しい人生を送りたい。

そのためには日々の健康管理と、ストレスを溜めないこと。無理をしないこと。

元々ネガティブ思考の私ですが、少しでも前向きに。

笑顔で。


そんな過ごし方を心がけていきたいです。

教育って誰のため?

次女の転校にあたって、転校先の管轄の自治体の教育委員会ヘ、手続きの申請をしたい旨を伝えた時のこと。

思いも寄らない返答が返ってきました。


『特段の理由がなければ、基本的には認められません』



私は若干の苛立ちを覚え、少し強い口調で電話口で対応されている方に言いました。

『子供が学校に行けない、それで転校を希望している。これは特段の理由だと思いますが。』


しかし相手方の反応は、非常に消極的なもの。

教育現場が良くならない理由がわかった気がしました。


そして、『こちらの審査の結果によってはお断りさせて頂きます』

とのこと。


審査?

いったい何の?


私は呆れて、言葉も出ませんでした。





学校教育って、誰のためにあるのか。


全ては、未来を担う子供達のためにあるのではないのか。



子供も親も、理由がなければ転校はしない。

それは苦渋の決断だ。

なぜそれを、教育に携わる人間が理解してくれないのか。



学校によって、こんなにもサポートや理解度が違うのに、教育を受ける側が、学校を選べないなんて。



間違っている。

絶対、間違っている。






子供のために、教育委員会とは納得がいくまでとことん話し合うつもりだ。

当事者にしかわからないことは、どんどん現場に伝えていかなければ、現場が良くなるはずがない。



娘のために、そして、私達以外にこんな悲しい思いをする親子を少しでも減らすために。



私は、闘う。

できる限り。

学校は違っても。

次女は、元々明るく元気で、お友達もたくさんいる子でした。

学校の先生からも、『男女、学年問わず人気がありますよ』と言っていただいていました。


不登校になってからも、時々何人かのお友達が遊びに来てくれました。

次女の精神状態が酷い時は、とても遊べるような状態ではなかったので、仕方なく帰ってもらうことも度々ありましたが。


次女が学校に行かなくなり、2か月。

最初は体調不良で学校に来ていないと思っていた周りの子達も、不登校になったんだとさすがに認識し始めたようです。


仲の良いお母さんと先日お会いしたとき、

他の保護者のお母さん達も、うちの娘のことをとても心配してくださっていて、家にいつでも遊びに来てください、子供も○○ちゃん(うちの娘)にとても会いたがっているから、私に会ったらそう伝えて欲しい、と複数の方に言われたそうです。


本当にありがたかった。プレッシャーになるので娘には言いませんが、ちゃんと周りの子達も、うちの娘のことを思ってくれていたことが嬉しかった。娘が培ってきた人間関係は、娘がきちんとお友達を大切にしてきた証拠です。


ADHDゆえに、衝動的にお友達とぶつかる事も多かった次女。誤解され、人間関係で躓くことも多いだろうと、入学前からずっと心配してきましたが、それでもちゃんとお友達を大切にして、困った時には助け合って、辛いときには励まし合ってきたんだろうな、と思うと、涙が溢れました。


学校に行かなくなってから、『もうみんな私のことなんか忘れちゃったよ。私がいなくても、みんな平気だよ。』と言っていた次女でしたが、そんなことはなかったよと、伝えてあげたいです。


例え転校しても、今の学校のお友達とは、これからも時々遊んだりできたらいいな、と思っています。